TNRがつなぐいのち 地域から広がる野良猫の新しい形

TNRがつなぐいのち 地域から広がる野良猫の新しい形

夜のベトナムの路地を歩くと、屋台の明かりの下やバイクの陰から、猫の声が静かに響いてきます。
この記事では、ベトナムで少しずつ広がりつつある“TNR活動”を通して、命と共に生きる社会の姿を見ていきます。

「TNR」とは何か

TNRとは「Trap(捕獲)」「Neuter(不妊手術)」「Return(元の場所に戻す)」の略。
殺処分ではなく、命をつなぎながら地域全体で猫と共に暮らしていく考え方です。
ホーチミン市ではボランティアたちが夜な夜な捕獲器を手に路地を歩き、手術を終えた猫を再び街へ戻しています。

耳の小さなカットに込められた思いやり

耳の先が少しカットされた猫を見たことがありますか?
それは「TNR済み」のサイン。誰かのやさしさが、その小さな耳の形に刻まれています。

“完璧”よりも“やさしさ”を重ねる発想

SNSでは、TNRに参加した猫たちの写真や保護活動の報告が日々共有され、 “猫を助けること”が“かっこいい”と感じる若者たちが増えています。
資金や理解の課題はまだ多いものの、「できることから始める」人たちが確実に増えているのです。

共に生きるという希望

TNRは単なる動物保護の方法ではなく、命とどう向き合うかを問いかける“やさしい革命”。
ベトナムの街角で、耳を少し切った猫が静かに眠る姿を見かけるとき、そこには確かに「共に生きる」という希望が宿っています。

執筆者:Meizz0123

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