ペット先進国の犬OKホテルを知る!
ペット先進国の犬OKホテルを知る!
先日ご紹介した「犬にとって最高の街ランキング」では、東京は49位に滑り込みました。
順位を落とした要因のひとつが、東京は圧倒的に「犬と泊まれるホテルが少ない」です。
この記事では、日本ではなかなか体験できない、ペット先進国の「犬OKホテルの中身」をご紹介します。
目次
犬は社会の一部として受け入れられている
ヨーロッパ、特にペット先進国が集まる西欧や北欧は犬が社会に溶け込んで生活しています。
それは例えば、電車やバス、フェリーなどの公共の交通機関に、リードだけで犬と一緒に乗り込むことができるし、カフェやレストラン・パブなどの飲食店にも犬を連れて来店することもできます。もちろん、犬のサイズに制限などもありません。
日常生活を送るうえで犬がいることによって規制されることが少ないのです。
犬を飼っている人であれば、それがどれだけストレスフリーな環境か、きっとお判りいただけるのではないでしょうか。
〈あるイギリスの小さな町で〉
著者がイギリスのとある町を愛犬と歩いていたとき、美味しそうなパスティショップ(イングランドの郷土料理)を見かけました。犬がいたので入口から中の方を背伸びするように見ていたら、お店の人が出てきて「中へどうぞ、僕が彼(愛犬)をみているね」と言って、まるでそれが当然のようにショップの入り口でリードを持って待っていてくれました。ポケットに10ポンドあってほっとしたのを覚えています。
しつけにはうるさいヨーロッパ
公園や道端などで出会う犬たちはおしなべて社交的で落ち着いており、無駄にほえたりうなったりすることがありません。犬同士も、クンクン匂いを嗅いで挨拶をします。
ヨーロッパでは社会性のない犬(吠えたり、落ち着きがなかったり、どこにでもウンチやしっこをするなど)は飼い主のしつけの怠慢であると考えられているため、飼い主は自分の犬に社会性を教育することを念頭に置いて育てます。
ペットOKホテルについて知ろう!
ペット可のホテルをチェックするときは、ホテルの項目にある「ペットフレンドリー(Pet friendly)」または「ドッグフレンドリー(Dog friendly)」を探します。
そこにOKやAvailableと記載があれば、そこは犬を同伴できるホテルということです。
〈ドッグフレンドリーホテルとは〉
英語では、「〇〇フレンドリー」という言葉をよく聞きます。
この「〇〇」には”ドッグ”フレンドリー、”自転車”フレンドリーなどの名詞が入り「〇〇に対して優しい、理解がある」という意味で使われます。
例えばカフェの扉に「ドッグフレンドリー(Dog friendly)」のサインがあれば、そこは犬と入店ができる、または犬に関するメニューなどの用意があるという意味です。
つまり「ドッグフレンドリーホテル」とは犬同伴可能なホテルのことです。
海外でホテル予約サイトなどを使う場合も、”Dog Friendy”と記載があれば、犬可のホテルという意味となります。
ドッグフレンドリーホテル:フランス
- 項目
- 詳細
- ホテル名
- Adonis La Baule, France
- ホテルURL
- https://onl.bz/pHDG4Rc
- ホテル場所
- ブルターニュ地方、ラ・ボール
- 犬の頭数
- 1頭まで
- 犬の宿泊費
- 10£
- 特徴
-
フランスのアドニス・ラ・ボールは、ヨーロッパで最も美しい湾のひとつであるラ・ボールの傍に建つ、犬同伴可能なホテルです。
美しいビーチから徒歩わずか10分の距離で、愛犬とリラックスした休暇を過ごしたいカップルや家族、そしてもちろん犬連れに最適なロケーションです。
アングロ・ノルマン様式の建物は非常にエレガントでバカンスの雰囲気をさらに高めてくれます。
愛犬とは朝食ビュッフェなども一緒に楽しむことができます。
ドッグフレンドリーホテル:イギリス
- 項目
- 詳細
- ホテル名
- The Dunes Hotel, Cumbria
- ホテルURL
- https://theduneshotel.co.uk/
- ホテル場所
- イングランド・カンブリア州
- 犬の頭数
- 2頭まで
- 犬の宿泊費
- 15£
- 特徴
-
イングランド北西端、湖水地方の南部に位置するデューンズホテル。
カンブリアとは、古代ローマ時代のウェールズ地方の呼び名です。
ホテルはロアンヘッド・ビーチから歩いてすぐの場所に建てられており、4キロ以上の広々とした砂浜は愛犬がはしゃぐのに完璧です。
18エーカー(東京ドーム1.8個分くらい)の私有地は手入れの行き届いた芝生で埋めつくされ、その他、緑の広場、小道、川、歩道を愛犬と一緒に探索できます。
バーやレストランのペット同伴可能なエリアでは、愛犬と一緒にお食事をお楽しみいただけます。
※10エーカーは、東京ドーム1個強くらいの広さです。
ドッグフレンドリーホテル:イギリス
- 項目
- 詳細
- ホテル名
- Colwall Park Hotel, Worcestershire
- ホテル場所
- イギリス・ウスター州 マルバーン
- 犬の頭数
- 2頭まで
- 犬の宿泊費
- 10£
- 特徴
-
ドッグフレンドリーなこのホテルは1904年に建てられました。
英国の格式高いカントリーハウスをブティックホテルに改築したもので、マルバーンの西側の日当たりの良い静かな村に位置しています。
この場所は、壮大な景観で有名な田園地帯があり、そこを愛犬と一緒に散歩するのがおすすめです。
ホテルの庭園から直接丘に続く小道が何通りもあります。
ホテル内には、宿泊客だけでなく地元の人々にも愛されるレストランやバーがあり、愛犬と一緒に朝食とディナーを楽しむことができます。
宿泊する犬には専用のふかふかベッド、タオル、おやつ、食器が提供されます。
さらには常設されている犬の洗い場、バーでは犬用ビール(ノンアルコール)のメニューもあります。
ドッグフレンドリーホテル:ドイツ
- 項目
- 詳細
- ホテル名
- Karma Bavaria, Germany
- ホテル場所
- シュリールゼー
- 犬の頭数
- 1頭まで
- 犬の宿泊費
- 10£
- 特徴
-
丘陵地帯に佇むカルマ・バイエルンホテルは、日常から逃れたいときにぴったりの場所です。
愛犬と一緒にバイエルンアルプスへ出かけ、日常生活とはかけ離れた休日を過ごすことができます。
愛犬には、ドッグウェルカムプレゼント、食器、ブランケット、おやつが提供されます。ペットシッターサービスや散歩サービスなど、飼い主がどこかへ出かけたいときも安心してお留守番してもらうことができます。
まとめ
ホテルのサービス内容に「なんだ、たいして驚くようなサービスはないじゃない」とお思いでしょうか。実は、それこそが、この記事のメインテーマになります。
重要なのは、飼い主たちは、同伴する犬を「お犬様」として扱ってほしいと思っているわけではないということです。
犬を飼う人たちは、自分たちが不自由を感じず、好きな時に買い物に行き、好きな時に旅行に行く。その時に、家族の一員である愛犬も、当然のように一緒に行ける環境を望んでいるだけなのです。
日本でも「動物との共存が当たり前の社会」が広がりますように。
執筆者:Atsuki
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